土間は三和土(たたき)で仕上げます。三和土は敲き土(たたきつち)の略で赤土、砂利などに石灰とにがりを混ぜて練り、塗ってたたき固めた素材。3種類の材料を混ぜ合わせることから三和土と使われます。
京都は深草の深草土などの叩き土に石灰や水を加えて練ったものを塗り叩き固め、乾いた後に表面を水で洗い出して仕上げていました。
もともとはセメントがなかった時代に地面を固めるために使われており、古くから日本の民家の土間を中心に用いられていました。
今回の三和土は白セメントに砂を練り混ぜ、砂利をまいて叩き込み仕上げました。
以前の三和土、石灰やにがりを練り混ぜる厚さ10㎝前後にくらべ、モルタルベースの上に均すこともあり、砂利がはいる薄さで仕上げることができます。
また混ぜる砂や土の色が仕上がりの色になります。色粉や紛炭を使い深い色合いにすることもできます。
最後の洗いは、水で洗い流す、もしくわスポンジで拭き取り仕上げるのどちらかになります。今回のように、環境により洗い流せない場所のほうが多いので、スポンジで仕上げが安心です。
現在では使われている素材に関わらず、コンクリートやタイルで仕上げられている土間のことも三和土と呼ばれることもあります。
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