春田造園の日常

その時に思う事

2018-01-01から1年間の記事一覧

ヒグラシ

京都市内でも山側に来れば風も涼しくなってきました。最近までうるさく感じていたセミの泣き声も落ち着いてきましたね。こちらのお庭では今年初のヒグラシを見つけました。 アブラゼミと比較すると半分ほどの大きさでしょうか、羽は透明で背中に緑色の筋があ…

セランガンバツ

ハードウッドといえば、イペ、ウリンが有名ですが供給に価格が安定しているセランガンバツ材が注目されています。木肌に少々ざらつきがあるためデッキにはやや不向きかもしれませんが、、 ハードウッドのイペやウリンに比べると軽いとは思いますが、よく使わ…

チャドクガ

チャドクガの成虫は葉の裏に卵を産みつけます。その際に卵は卵塊と呼ばれる成虫の体毛で覆われた状態になります。この卵塊にも毒針毛が含まれていますのでふれないように注意してください。産卵は2回、7月と10月に行われます。10月に生まれた卵は越冬し翌年…

夏の水やり

今年の夏は猛暑日が続きました。植物もかなり葉焼けしていましたね。 葉焼けは葉の温度が急激に上昇することで組織が壊れ死んでしまいます。 つまり葉焼けした部分は元に戻ることはありません。葉焼けによって株自体が弱ってしまい枯れる原因にもなります。 …

アサガオ

小学校1年の夏休みアサガオの管理。便利なペットボトルの給水があるので、できる時に水やりをしています。 ひたすらつるを伸ばして育てているので頂点の先で花が咲いてしまってます。 アサガオはつるを伸ばして成長するということは皆さんご存知ですが、その…

空調服

年々暑さが増す日本の夏、気温35℃をこえる猛暑日が続き、この夏から空調服を着てみました。まだまだ周りには着ている方は少ないですが、個人的には体は楽になっていると思います。 炎天下の作業では日焼けや発汗で体力を奪われることが多いですが、空調服を…

防草シート砂利仕上げ

防草シートを敷く前に全体を除草します。雑草を抑制できるとはいえ根から引いておくといいと思います。 既存の飛石やその他、気になるところがあれば直しておくといいですね、今回はお庭にあった石を使わしてもらい飛石代わりに並べてみました。 下地ができ…

テッポウムシ

ご自宅の樹木がこのようにおがくずが出ていたらカミキリムシの幼虫、通称テッポウムシの食害跡です。テッポウムシは枝や幹の中を食害するため樹勢が著しく衰え、枝が枯れたり樹木そのものが枯れたりします。 おがくずを発見したらその付近の上部を観察すると…

ヌスビトハギ

足元には一面のヌスビトハギ。夏が終わる頃には小さなピンク色の花を咲かすでしょう。そんな可愛らしい花が窃盗犯のような名がついたのでしょうね。 名前の由来で実の形が盗人の忍び足ににている。もう一つは実が知らない間にこっそり服に付くのが盗人っぽい…

葉むしり剪定

玄関前にある立派なイヌマキです。今回は古葉をむしり取る、葉むしり剪定です。 幹や枝を美しくも見せれますし、古葉を落としておくことにより掃除の軽減、病害虫の予防にもなります。マツの揉み上げと同様、一枝一枝鋏みを入れ古葉をむしるので手間がかかる…

ミョウガ

身近にあるお庭で足下の植物を「食」として植えられている方も少なくはないと思います。ナンテンの葉も防腐効果と彩りで料理に添えられたりしていますよね。 他にサンショウやフキにミョウガ。ユキノシタや柿の木の若葉には天ぷらで使われたりしています。 …

シホウチク

シホウチクは竹類の中でも葉の緑が特に美しく観賞用としてもよく使われています。 幹が四角いので四角竹とも言われ、節の部分にトゲがあります。 病害虫がつきにくく、古くから魔除けの竹として植えられていたそうです。 食用としては収穫時期が地域にもより…

カツラ

カツラは全国各地に生息する落葉広葉樹です。主に山間部の渓畔地に生息し冷たく豊かな水の流れるところを好みます。ハート型のような円形の葉がかわいらしいですね。 一般的に街路樹や庭木として利用される事が多い木で、暑さや寒さにも強くアメのような甘い…

つるバラ 返り咲き性

ひと月ほど前につるバラを剪定しました。つるバラで一年に一度しか咲かないと聞いており、一季性つるバラと思い込んでいましたが先日伺ってみたところ花がたくさん咲いて蕾もたくさんついていて驚きました。 この夏に伸びた枝(シュート)を冬に誘引しにきま…

石積み

スロープの土留めになる石積みです。機械があれば先に大きな石をバランス良く決めておくと効率がいいですね。 今回も野面積み。自然石を加工せずにかみ合うように積んでいきます。石の大きさや形はバラバラで隙間に小石を詰めて強度を高めるので、排水性が高…

マキの鋏み透かし

毎年綺麗に刈り込みされていたと思われるマキ。マキ科にはイヌマキかラカンマキかが庭木として使われています。今回は玉仕立てのイヌマキを鋏み透かしに変えてみました。 長年刈り込まれていたので全体が密に混んでいます。最初なので中の絡んだ枝を抜き形を…

お庭掃除

できる範囲のお庭の手入れと草引きです。剪定はもちろんのこと、お庭の掃除はとても大事な作業です。草引きの道具を使い丁寧に仕上げます。 お庭や道端でよく見かけるカタバミ。世界中に分布している植物で地面を這って自生しています。ハート型の葉を3枚つ…

笹の駆除

笹を駆除するにあたりまずは刈り払いします。 機械を使える場所は深く掘り極力根から堀り上げるのですが笹はとても厄介です。 地下茎が残っていると瞬く間に広がり次から次へと生えてきます。 機械で掘り起こし後は人力で細かい地下茎を取り除いていきます。…

アシナガバチ

この時期になると蜂の巣によく遭遇します。一番よく出会ってしまうのがアシナガバチでしょうか。どうしても剪定中に刺激をあたえるので攻撃されることが多いです。 しかし、アシナガバチはこちらから刺激しない限りはおとなしいハチです。 ハチの種類を体で…

月下美人

お手入れ先に月下美人の蕾が6つほどなっていました。 1~2mほどの大きさに成長すると花を咲かすサボテン科の植物です。 同じクジャクサボテン属の仲間は、日中2~3日間に花を咲かせるものがほとんどらしいのですが、月下美人は夜。しかも一晩だけしか花を咲…

伊勢ごろた石

伊勢のごろた石、敷き詰め作業です。1.5寸程度の石を、合端を合わしながら丁寧に敷き詰めます。 モルタルで下地をある程度均し、定規や水平器を使い勾配を確認しながら面を合わせます。石の表面をモルタルで汚ごしてしまうと乾いた時に白けてしまうので、極…

花壇の植栽

花壇の植栽を選ぶのに、まず管理がしやすく病害虫に強い事を考えます。 個人的に必ず選ぶのがセイヨウイワナンテンのアキシラリスとトリカラーの二種と、クリスマスローズです。 セイヨウイワナンテンの二種とも新葉は赤色でグランドカバーに良く用いられた…

アジサイの剪定

お客様のお庭で満開のアジサイをよく見かけます。 アジサイの剪定は、花が終わる7月の半ばくらいまでには済ませるようにしまょう。 アジサイの花は「散る」ということがない特徴があります。自然に散ることがないので早めに切って株をすっきりとし風通しを良…

マツの鋏み透かし剪定

マツの鋏み透かし剪定です。マツの剪定には5月中旬から6月にかけミドリ摘みという剪定、11月から2月中旬にかけてのもみあげ透かし剪定と年に二回の基本剪定があります。 自然な樹形を維持するために行うといわれるミドリ摘みや、古い葉を手でしごく剪定のも…

アサガオ

小学校からアサガオの苗を持って帰ってきました。 アサガオは代表的な春まき1年草です。小さい頃に育てた方も多いかと思います。 アサガオは暑さと強い日射しのある場所を好みます。水は表土が乾いてきてからたっぷり与えます。用土はとりあえずあるものを…

サルノコシカケ

年々枯れ込んでいくカシの木があります。 幹にはサルノコシカケがたくさんついていました。サルノコシカケは枯れた木でよく見かけますが、腐敗菌と呼ばれています。腐敗菌とは樹木の死んだ組織を腐敗菌が腐敗していく病気です。 腐敗菌に侵されると完治はほ…

ひっつき虫

ヌスビトハギが出ていましたね。花期は7~9月、ハギに似たピンク色の小さな花が咲きます。この花後の実がひっつき虫になるんです。 今回付いているのは去年の実が熟した茶色の実ですが、秋の花後は緑色をしています。 ヌスビトハギの果実は細かい毛を使って…

年間管理

小さな花壇の年間管理。近くを通るさいには草引きをします。 セイヨウイワナンテンの花柄を摘み、ヤブランの古葉を切ります。 クリスマスローズの込んだ葉を切り、フィリフィラオーレアを透かします。 植栽をした時に大変喜んでいただきました。特別な植物を…

腰積み

石積みには様々な積み方があります。まず第一に崩れてはならないという安全性が重要です。そして石の一つ一つの表情を生かして、景観的な美しさをつくりださなければなりません。今回は野面石積み(腰積み)です。 自然石を用いて、その石肌の風合いを生かし…

つるバラの剪定 2

玄関前に大きくなりすぎたモッコウバラに半つる性バラ。つるバラは一般的に冬剪定を行うのが通常ですが、つるバラの一種であるモッコウバラの場合は剪定の時期が冬ではありません。 一般的なつるバラと比べてモッコウバラの花芽ができる時期がはやく、9月の…